【感想】蜘蛛ですが、なにか?2(著:馬場翁)
今度の敵は火竜! 尻に火がつく(文字どおり)蜘蛛子!
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ざっくりあらすじ
『蜘蛛ですが、なにか?2』は、ファンタジー世界が部隊。弱肉強食のダンジョンにクモとして転生した『私』こと蜘蛛子が、地下マグマエリアに生息する火竜と戦う物語である。
ふふふ。
魔王のスキルなんてものもあるし、これは将来ホントに魔王でも名乗ってみちゃう?
感想1:クモの強みを活かせないエリアでの、『私』の創意工夫
前巻では、『私』(蜘蛛子)はダンジョン内の縦穴に落ちてしまい、上層に戻る道を探すことになる。
中層は地下マグマが流れるエリアになっていて、火耐性のない『私』の糸はすぐに燃えてしまう。
そんな絶対不利な地形でも生き延びるため、なんとか狩れそうなモンスターを探すのだった。
感想2:魔法を使うために取得するスキルの数々
以前からスキルとして取得している魔法を使うため、『私』はその前段階となるスキルを取得していくことになる。
……のだが、ヤバそうなスキルや、思考加速やら並列思考やらと、どんどん強力なスキルを獲得していってしまう。
生き残るためには仕方がないのだが、どんどん危険な領域に踏み込んでいく『私』である。
感想3:一方、戦争状態に突入する地上
地上の人間に転生したクラスメイトたちが学園生活を送る中、勇者の称号を持つ人類の英雄が魔王軍と交戦。圧倒的な強さを誇る魔王はなぜかシュレイン(前世名:山田)の名前を知っていて――
って、作中にもあるとおり、時系列的には多分、『私』が奪われた卵が(時間経過)シュレインのもとで孵化されているのだから、多分、魔王は未来の『私』なのではと予想。
一応、まだ未確定だからね。
まとめ
『蜘蛛ですが、なにか?2』は、蜘蛛子がどんどん力を得ていく様を見るのが楽しくもあり、同時にどんどん異世界の深みに入り込んでいく様が恐ろしくもある、そんな内容だった。
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