らのつづり。

ライトノベルを中心に、読んだ本の感想など。

【感想】<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 5.可能性を繋ぐ者達(著:海道左近 絵:タイキ)

フランクリンの計画はさらなる災いをもたらす! 激闘と決着の第一部完!

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あらすじ

インフィニット・デンドログラム 5.可能性を繋ぐ者達』は、フランクリンによって放たれたモンスターの大群から決闘都市ギデオンとそこで生きる人々を守るため、レイたちマスターが奮戦する物語である。

 

 その背に、フィガロは問う。「君はどうするのかな?」、と。

 男は、一瞬だけ中継映像を見て……背を向けたままこう答えた。

「あいつの掴んだ可能性を――繋げてやるのさ」

 

まだまだ続くよフランクリン・ゲーム! ついに顕現する巨大エンブリオ

 レイによって再び計画を阻止されたフランクリン

 モンスター時限装置のリモコンは破壊され、さらなる伏兵も密かに解除され、人質に取られたギデオンは無事に解放された――と思われたその矢先

 フランクリンはついに自らのエンブリオパンデモニウム』を呼び出すのです。

 モンスターの母艦となったエンブリオから、一斉に解き放たれるフランクリン製の強化モンスター。ティアンは殺さないという誓いも破り、ギデオンを灰燼に帰すつもりです。

 

 それでもなお諦めず、市民が避難する時間を稼ごうとするレイ。

 その傍らに立つのは、絶影のマリー。いつの間にやら仇敵・超級殺しと看破され大慌てですが、心強い味方になってくれます。

 さらにはルークたちマスターも駆けつけて加勢しますが、そこはやはり、絶望的な戦力差。どう足掻いても勝てっこありません。

 

 そこへどどんと現れたのは、アルター王国討伐ランキングトップの『破壊王』!

 はい、前々から示唆されていたように、あの人でした。

 破壊王VS大教授の、もうひとつの超級激突が始まります。

 

事件後の諸々と、束の間の日常編

 今回の事件をきっかけに、大勢のプレイスタイルが変化することになります。

 恐らく最も影響を受けたであろう人物は、首謀者のフランクリンとその忠実な部下のユーゴー

 実は『部下』と言うのは適当ではない二人の関係性ですが、方向性は決定的に食い違ってしまいます。

 クランと決別するユーゴーと、一瞬いい人オーラを見せつつもやっぱり粘着質なフランクリンの再登場が楽しみです。

(いや、フランクリンさん、いい人はいい人っぽいんですけど、やっぱり、ね)

 

 ちなみに今巻は半分がエピローグ、その後の日常編的なお話となっておりまして、あとがきによりますと『第一部、完!』とのことでした。

 レイのリアル生活の周りでめっちゃすれ違っているあの人とか、今後の登場キャラクターであろうゆる関西弁キャラとか、様々なチラ見せがあります。

 リアル話ということで、レイの家族についても語られています。

 この家族、ハイスペック通り越して超人に足突っ込んでる人多いですよね……。

 

まとめ

インフィニット・デンドログラム 5.可能性を繋ぐ者達』は、一人のマスターだったレイがこの世界で強い存在感を示すきっかけとなった物語でした。

 力を見せないまま存在を明かした超級マスターも多く登場しますので、第二部以降の展開が気になるところであります。

(読み進めるにつれふと思うことは、マリーさん、割とヒロインポジションに近いところにいて、妄想捗りますよね、なんて)